なぜ、子供が自然に畏敬の念を持つような絵本を作りたいのか⑥〜妖精学講座の始まり〜

ずっと私は、妖精と共存する為に、どうしたら妖精とコミュニケーションを取れるか、妖精の暮らしやすい世界にできるのかと考えていました。そして、その第一歩として、母に環境にいい洗剤を使うことを頼みましたが、今となってはこの出来事が私のターニングポイントになりました。このことをきっかけとして、今の私の活動に続いていると思えるのです。

 

自然を大切にすれば、妖精たちの暮らしやすい世界ができる、そしてそれをきちんと伝えれば、わかってもらえる。あの恐ろしかった母でさえわかってくれたんだから。そう思った私は、まず妖精に近い子供達に、それらのことを伝えたいと思いました。そして、さっそく講座の企画を立てました。それが現在の妖精学講座Fairy Talkの始まりです。

 

Fairy Talkは当初、1回完結の講座の予定でした。最初に集まってくれたのは6名の小学生たち。講座では、まず妖精の基礎知識を伝えました。そして、そのあとに、妖精伝承が数多くあるイギリスのお菓子を紹介し、ティータイムを楽しみ、最後には自然の木の枝を使ったクラフト作りをしました。この講座は私にとって初めての講座でしたが、少しでも子供達に妖精のことについて伝えられたかな・・と思い、終わったあとホッとしたのを覚えています。

 

そんな時、一人の参加者の子が「この講座を毎月・毎週・毎日やってほしい!」そう言ってくれたのです。それを聞いて、他の子供達も、口々に講座を毎月やってほしいと言い出しました。私は、子供達にも妖精への思いをきちんと伝えれば、わかってもらえた!そう思って嬉しくなり、その場で妖精学講座を毎月開催することを決定したのです。

 

そして、それから毎月妖精学講座を開催しつづけ、今年の10月で丸2年になりました。