なぜ、子供が自然に畏敬の念を持つような絵本を作りたいのか①〜妖精との出会い〜

私が妖精と出会ったきっかけ・・それは妖精が描かれたストーリーを手にしたこと。

その本との出会いは偶然のような必然でした。

 

私は小さい頃から母に厳しく育てられました。気の短い母は、自分の思ったように事が進まないと、すぐイライラし怒りを私にぶつけて来ました。

 

その日、母に連れられて本屋に行った私は、一つの本を選びました。前から気になっていたマーメイドの本です。しかし、帰りの車の中で、その本を開いた私は絶望の淵に落とされました。なぜならば、その本は漢字がたくさん書かれていて、その漢字にはふりがなが一つも書かれていなかったからです。どうしても読めない・・悲しみに打ちひしがれながら、それを母に話すと、母は案の定、怒り狂って「最初に調べてから買いなさい!!」と頭ごなしにしかりつけられました。母と私は本屋にもどり、彼女は私に読む事ができる本を選ぶように言いました。彼女の怒りは、手に取るように分かったので、私は母の気分を壊さないように、とにかく素早く、漢字にルビの付いている本を選びました。慌てて手に取ったその本こそレインボーフェアリーの本。私を妖精の世界に連れて行ってくれた本なのです。

 

その当時、毎日母から怒鳴られていた私は、一人になってレインボーフェアリーの本を読む時が、唯一自由になれる時間でした。

 

同い年くらいの女の子が妖精たちと出会い、不思議な世界と触れ合いながら成長していく物語。その本の中の世界は、私の憧れそのものでした。私はその本を繰り返し読み返し、妖精たちの美しい世界を想像していました。その本がきっかけで、私はファンタジーの世界に思いをはせることが多くなったのです。

 

その当時、ひとりで学校の図書室にこもり、ファンタジーの本を読み漁るほど妖精の世界に没頭していた私は、母の期待に応えられない、ダメな子ども、そういう烙印を押されていたことを幼心に気がついたのです。母が繰り返し私に言った言葉「どうしてできないの?」「何でそんな子になっちゃったの?」。ついに、母は私に本を読むことを禁止するようになりました。

 

今思うと、小学生の頃の私は、母が言った意味をちゃんと理解していなかったのだと思います。しかし理解はできないけど、母の言った言葉の波動が私を追いつめる。私はそんな母や、その母が発するいやな言葉から逃げるように、ますます妖精たちの世界を本を通じて入り込んでいったのです。

 

to be continued...

 

 

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